企業案件の受け方をインフルエンサー向けに解説

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Takuya Takubo Takuya Takubo

こんにちは。エンスポーツでプロダクトマネージャーをしている田窪です。

プロモーションの関係で、例えばYouTuberの方、TikTokerの方、はたまたモデルさんや芸能人の方などに仕事をお願いする機会があります。

今回は「企業案件を受けたい!」と思っているインフルエンサーの方向けに、企業側の視点から情報をお伝えできたらと思います。

企業案件とは

企業案件とは、企業がインフルエンサーに「この商品やサービスをPRしてください」と依頼して成り立つ仕事です。

インフルエンサーは、ご自身の持つ拡散力を生かしてPR(プロモーション)をおこない、その対価として企業からPR費用を受け取ります。

企業案件とステマの違い

企業からの依頼で金銭を受け取ってPRしているのに、そうではないかのように発信する行為は、「ステマ(ステルスマーケティング)」として規制されています。

景品表示法違反にあたる可能性があるため、企業案件の場合はかならず投稿や動画に「PR」や「プロモーションを含みます」といった表示をする必要があります。

企業案件の受け方

企業案件の受け方には、大きく分けて下記の種類があります。

事務所を通して依頼が来る

事務所に所属している方は、事務所にきた企業案件の相談が来ることがあります。芸能やモデル、大手のYouTuberなどは、このケースがほとんどです。

ある程度規模の大きなプロモーションになるケースが多いでしょう。

メールやDMで直接依頼が来る

個人で活動している方や、事務所に所属していても連絡先を開示している方は、メールやDMで依頼が来ることもあります。

弊社もインフルエンサーの方を探す場合、基本的には連絡先を開示している方を中心にリストアップします。企業案件を受けたいと思っている方は、依頼の送り先はわかりやすく記載しておきましょう。

企業に企画を持ち込む

インフルエンサー側が「この商品をPRしたいな」と思ったら、企画を持ち込むのもアリです。

実は「インフルエンサーを探す」という作業は企業側からすると大変で、マーケティング担当は「だれか持ち込み企画してくれないかなあ……」と願いながら日々を過ごしていたりします。

弊社エンスポーツも、インフルエンサー様の持ち込み企画を随時募集しております。

企業案件の流れ

企業案件は、基本的に下記のような流れで進行していきます。

今回は記事の主旨的に、個人で活動されている方のケースを想定してまとめました。

1)プロモーション企画を立てる【企業側】

基本的には、企業のマーケティング担当が「こんなPRがしたい」といった企画を立てます。だいたい下記のような内容を決めることになります。

  • PRする商品
  • PRするターゲット
  • PR予算
  • 期日
  • 目的や目標
  • コンセプト

2)メールやDMでインフルエンサーに依頼する【企業側】

企画の主旨にあったインフルエンサーをリストアップして、メールやDMで依頼していくことになります。

「企業案件の受け方」の項目でもお伝えしましたが、マーケティング担当からすると、このリストアップ作業がとても大変です。

3)受けるかお断りをするか判断する【インフルエンサー側】

企業案件の依頼を受けたら、その内容を見て受けるかどうか、インフルエンサー側が判断します。

とはいえいきなり決定する必要もなくて、まずは打ち合わせをして企業担当の話を聞いて判断して問題ありません。わからないことがあれば質問しましょう。

そこで誠実に答えてくれない、曖昧なことしか言ってくれないような企業であれば、少し警戒した方がいいかもしれません。

ただ「見積もり」は少し大変で、企業側からしても「いくらでやってもらえるんだろう」が見えにくい世界です。もちろんインフルエンサー側からしても「あまり安い金額で提示してしまったら損になるからヤダな」という気持ちがあるかと思います。

基本的には相場をもとに検討して「その内容ならこのくらいの金額で受けます」をインフルエンサー側から提示できると、かなりスムーズに話しが進みます。

4)契約を交わす【双方】

条件面や内容が問題なさそうであれば、実際に契約を交わします。書面は企業側が用意することがほとんどですが、事務所に所属しているようでしたら、事務所指定のものを利用することもあります。

なお数万円程度の少額のPR依頼の場合や、何度かお仕事をしたことのある関係性であれば、正式な契約書は交わさず請求書だけで済ませるパターンもあります。

契約書には、だいたい下記のような内容が含まれます。

  • 契約期間(納期、期日)
  • 契約金額
  • 納品内容
  • 権利帰属
  • 機密保持
  • 禁止事項
  • 競業避止義務

YouTubeやSNSによる単発のプロモーションであれば、競業避止義務などは結ばないこともありますが、とくに芸能の世界だと契約期間中は競合他社の商品PRをしない契約を結ぶケースがほとんどです。(その分契約金額も高くなる!)

5)プロモーション用の動画や投稿を制作する【インフルエンサー側】

契約が交わされたら、インフルエンサー側はプロモーション用のクリエイティブを作成します。

完全に作り切ってしまう前に、1回か2回くらい方向性のチェックで企業側担当と打ち合わせをすると、トラブルのリスクが下がっておすすめです。

完成させてから「全然思ってたのと違う!」と言われてしまうと、お互いに気まずくなりますし、モチベーションも下がってしまいます。

目安の制作スケジュールを事前に企業側に伝えて、修正タイミングも数回指定したうえで制作に入ると、もっともスムーズです。

6)制作内容を確認する【企業側】

だいたいは初校、二校、完成の三段階くらいで、制作された掲載物を確認します。

簡単なものであれば初校のみでOKにすることもありますし、長尺の企画動画であれば、何度か編集戻しが入ることもあります。

最終的に期日までに完成させると、あとは投稿準備に入ります。

7)PR投稿をおこなう【インフルエンサー側】

期日になったら、実際にPR投稿をおこないます。日程や時間帯まで決めて、予約してしまうことがほとんどではないでしょうか。

8)請求書に応じて支払いをおこなう【企業側】

投稿が完了したらインフルエンサーが企業側に請求書を出して、企業側は請求書に応じて支払います。

支払いサイトは企業にもよりますが、だいたい月末締め、翌月末払いのところが多そうです。

実際にPR投稿をしてから振り込まれるまで少しタイムラグがありますから、その点は理解しておきましょう。

企業案件の持ち込み、お待ちしています

というわけで、エンスポーツではPRにご協力いただけるインフルエンサーの方を随時募集しております。

エンスポーツは「スポーツで繋がる出会い」をコンセプトとして運営する恋活・婚活マッチングアプリ。スポーツ好きな方の結婚や恋愛、ひいては素敵なライフスタイルまで提案していくことを目指して、今後もさまざまなサービス展開を考えています。

インフルエンサー様にPRをお願いする際の報酬額は、内容やフォロワー数によりますが、単発でだいたい下記のようなイメージで見積もりをお願いしています。

  • Instagram、XのPR投稿:5,000円〜5万円
  • TIkTokのPR投稿:2万円〜10万円
  • YouTubeショートのPR投稿:2万円〜10万円
  • YouTubeのPR投稿:5万円〜50万円

できれば継続的にお付き合いができたらと思っております。まず初回のお付き合いでお互いに「良い仕事ができたな」と思えたときは、ぜひ継続依頼もご相談させてください。

「エンスポーツいいじゃん!」「PR手伝ってやるよ!」と思っていただいた素敵なインフルエンサーの方は、お問い合わせフォーム「プロモーション」カテゴリからのご連絡をお待ちしています!

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アプリ開発に携わっていただけるエンジニアはもちろん、広告集客・ライティングが得意なディレクターやマーケターの方も歓迎しています。

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Takuya Takubo

記事を書いた人

Takuya Takubo

Develop / PdM / 田窪 拓也

エンスポーツでプロダクトマネージャーをしています。プロダクト開発・運営の中で身につけた知見をもとに、役立ちそうな情報を発信していきます。