Google広告で性別や年齢によるオーディエンスターゲティングをおこなう
- プロダクト
こんにちは。エンスポーツでPRを担当している田窪です。
Google広告といえば、ユーザーがとあるキーワードで検索した際の検索結果に広告を出す「リスティング広告」がとても有名ですよね。その他にも広告キャンペーンは色々と用意されていますが、やはり主役ではないように思います。
(個人的にSEOメディア運営のキャリアが長かったこともあり「Google広告 = リスティング(キーワード広告)」のイメージが強かっただけかもしれませんが……)
しかしエンスポーツへの集客を考える際、あらためてGoogle広告を活用し始めたところ、SNS広告ライクに興味・関心で配信先を指定できる「オーディエンスターゲティング」がなかなか面白いことに気づきました。
今回はGoogle広告におけるユーザー属性を基準としたターゲティングについて、基本的な情報をまとめました。
Google広告におけるターゲティングとは
Google広告では、大きくわけると下記2種類のターゲティング方法が提供されています。
- オーディエンスターゲティング
- コンテンツターゲティング
今回の記事で言及するのは、上記のうち「オーディエンスターゲティング」の方です。
コンテンツターゲティングでは「広告配信面」を指定するのに対して、オーディエンスターゲティングでは「広告配信先ユーザー」を指定するという違いがあります。
とくに性別や年齢が大きく関係するプロダクトへの集客や、悩みが顕在化していないユーザーへの訴求をおこなう際には、オーディエンスターゲティングがとても役立つのです。
オーディエンスターゲティングのメリット
ペルソナに対して広告出稿できる
Google広告でオーディエンスターゲティングをおこなうメリットは、ユーザー行動ではなくユーザー属性を基準として広告を配信できることにあります。
オーディエンスターゲティングでは、「地域」「言語」「年齢」「性別」「興味のあるトピックス」「よく検索するキーワード」など、そのユーザの属性で絞った設定が可能です。
20代向けのサービスなのに、40代のユーザーに対して広告を見せてしまうようなことを避けられるというわけです。
自分たちの集客対象のペルソナが定まっており、とくにそれが「悩みが顕在化していない層」である場合には、オーディエンスターゲティングがハマる可能性があります。
impあたりの費用を抑えられる
Google広告でオーディエンスターゲティングによる広告配信ができるのは、執筆現在(2024/4)では動画広告のみです。
つまりYouTubeやYouTubeショートなどに配信できるのですが、たとえばショートの縦動画を広告配信した場合、1impあたりにかかるお金はだいたい0.2円といったところです。(※自社実績)
だいたい1万円払えば5万回くらい動画広告が表示される計算になりますから、お得感がありますよね。もちろん広告の内容やターゲティングによっては十分に獲得まで期待でき、コスパの良いマーケティング手段となり得るのです。
オーディエンスターゲティングのデメリット
プロダクトによってはハマらないこともある
「本当に困ったときにピンポイントで調べて比較検討して購入する」といったプロダクトであれば、オーディエンスターゲティングはあまりハマらない可能性があります。
たとえば結婚相談所など、ある程度高額な商品であれば、ライフステージにおいてなんらかのきっかけがあったときに購買タイミングが訪れます。たとえば「結婚しようと思っていた恋人とお別れしたタイミング」「親から結婚を急かされたタイミング」などで、そのときにユーザーが調べそうなキーワードに対してリスティング広告を打つことで、高いCVRが期待できます。
一方でペルソナははっきりしているものの、そのプロダクトの購入シーンが多岐に渡る「マッチングアプリ」などであれば、オーディエンスターゲティングがハマる可能性があります。
自分たちのプロダクトとオーディエンスターゲティングとの相性については、よく検討する必要がありそうです。
効果的な設定が難しい
オーディエンスターゲティングでより効果的な広告配信をおこなうには、自分たちのプロダクトに対する解像度が高くなければいけません。
どんな悩みをもった誰が使うものなのかハッキリしていなければ、ターゲティングのしようがないのです。
そういう意味では、顕在化した悩みを起点に「キーワード」で集客できるリスティング広告と比べると、効果を出すための設定難易度はとても高いように感じました。
その点では、より自分たちのサービスに対する理解が必要な広告出稿方法と言えるかもしれません。
Google広告でオーディエンスターゲティングをする方法
Google広告でオーディエンスターゲティングをする流れについてまとめました。
1. 「ブランド認知度と比較検討」のキャンペーンを作成
まずは新しいキャンペーンを作成する画面へ進み、「ブランド認知度と比較検討」を選択します。
2. 「動画」を選択
次に「動画広告」を選びましょう。
キャンペーンのサブタイプは、どれを選んでもかまいません。今回は「動画再生回数」を選んだ際の流れを説明します。
3. ユーザー属性や興味・関心を設定
次の画面では、さっそくキャンペーンのターゲティングを設定していきます。
配信地域や言語などの設定もでき、下の方を見ていくとユーザー属性やオーディエンスセグメント(興味関心)に関する設定項目が出てきます。
ユーザー属性では、性別や年齢、子供の有無や世帯収入でセグメントができます。
オーディエンスセグメントでは、そのユーザをあらわすセグメントの候補が表示されます。
たとえば私たちの運営するマッチングアプリエンスポーツでは「スポーツで繋がる出会い」をコンセプトとしていますから、「独身でスポーツに興味のある方」などの設定ができるというわけです。
自分たちの集客対象となる属性を設定しましょう。
4. プレースメントやクリエイティブを設定して配信
また動画広告では、プレースメント(広告を表示する場所)も指定できます。
たとえば具体的なYouTubeチャンネルやWebサイトのURLを指定できますし、特定のトピックスに関連した配信面にだけ絞ることもできます。
あとは動画のクリエイティブなどを設定すれば、通常通り配信するだけです。
まとめ
MetaやTikTokといったSNS広告のターゲティング活用事例はよく耳にしますが、Google広告のオーディエンスターゲティングは、そこまで広く使われてはいないように感じます。
個人的には、とくに「縦型のショート動画」との相性が良いように思っており、クリエイティブさえあれば1日数千円からでも出稿を始められるのが魅力ですね。
ぜひマーケティング活動に活用してみてください。
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記事を書いた人
Takuya Takubo
Develop / PdM / 田窪 拓也